連載(3) Digital LIVE Contents-Infrastructure-Literacy

◆“Articles Available Online are More Highly Cited”・・・?

 4月から重点的に実施してきたEJ&WoS集中講座では、400名以上の方に受講していただくことができました(関連記事:「平成14年度情報リテラシー講習会実施状況」)。
 講習会では、受講される方の分野に合わせた電子ジャーナルやWeb of Scienceの活用方法をご紹介していますが、逆に教官や大学院生の方から、各専門分野の有用な学術情報サイトをご紹介いただいたこともあります。その1つ、米国NEC研究所が公開する無料の電子ジャーナルサイトであるNEC ResearchIndex(URL: http://citeseer.nj.nec.com/cs)に、“Articles Available Online are More Highly Cited”というフレーズが出てきました。この記事によると、「コンピュータ科学の分野では、1999年から2000年に8〜15回引用された論文の80%が、オンラインで見られる論文だった」という結果が出ています。元の文献は、Nature誌に掲載された下記の論文で、オンラインで全文を読むことができます。
 Steve Lawrence“Free online availability substantially increases a paper's impact”Nature411, 521 (2001.5)

◆“Nature”も、電子ジャーナルで全文が読めます

 本学では、Nature本誌の1997年以降の全文が読めるようになっています。
 Natureのホームページ(URL: http://nature.com)では、Nature Publishing Group内の論文検索が可能です。全文が読める契約をしているのは本誌のみですが、他シリーズのサンプル記事を無料公開している場合もあります。
 Natureは、全文を読むためにIDとパスワードが必要です。他にも、附属図書館ホームページの「電子ジャーナルアクセスサービス」のタイトルリストに鍵マークがついているジャーナルは、IDとパスワードを電子メールか内線でお問合せください(担当:参考調査係 電子メール: sanko@lib.mie-u.ac.jp 内線:2208)。

◆日本の学会誌や大学紀要も、全文の電子化が進んでいます

◆学会誌について

 国内の学会誌は、NII(国立情報学研究所)のNACSIS-ELS(電子図書館サービス)で、約80の学会が刊行する約200誌の全文が読めます(URL: http://webfront2.nii.ac.jp/)。ご所属の学会が入っているかどうか、ぜひ一度覗いてみてください。

◆大学紀要について

 NIIでは国内の大学等が発行する紀要の電子化、公開の支援を通じて、大学等の情報発信を支援する事業を実施しています。本学においても、著作権処理などの手続きを踏まえ、学術情報の発信機能の強化を推進していく予定ですので、ご協力をお願いいたします。

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