土井治氏旧蔵書コレクション一覧
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手稿(ノート、原稿)

東京帝国大学文学部英文科時代の講義録

東京帝国大学時代の講義ノートとして、今回データベース化した、小倉進平教授「言語學概論」、市河三喜教授「英語学概説」(斎藤勇教授「英文学史」を含む)、斎藤勇教授「英國宗教文學」、久松潜一助教授「萬葉集講讀」、及び中野好夫助教授「Shakespeare批評史 第十九世紀ヨリ現代マデ」の丹念に書かれたノートのほか、中野(好夫)助教授「英米近代劇の諸問題」2冊、「SHAKESPEARE批評史」、 小倉(進平)教授「言語学概念」、市河(三喜)教授「英語學演習」「近代英語學概説」「英語學概説」IV、入澤(宗壽)教授「教育學」「教育學概説」、斎藤(勇)教授「英吉利文學の諸問題」「アメリカ文學史」「Shakespeare 總論」、高野(辰之)講師「日本演劇史」「日本演劇史 元禄後期」などがある(肩書きはすべて当時のもの)。

小倉進平教授 「言語學概論」
市河三喜教授 「英語學概説」(斎藤勇教授「英文学史」を含む)
斎藤勇教授 「英國宗教文學」
久松潜一助教授 「萬葉集講讀」
中野好夫助教授 「Shakespeare批評史 第十九世紀ヨリ現代マデ」

卒業研究ノート『A Study of George Meredith』

卒業研究ノートは2冊あり、1冊は、「A short Study of George Meredith’s The Egoist」という標題のノートで、「George Meredith’s “The Egoist”研究」(1936)、1937(昭和12)年11月の日付のある「Meredith年表覚書」、及び「土井治年譜(檜山繁樹)」の見出しのある1915(大正4)年1月から1942(昭和17)年12月までの簡単な年譜等が納められている。もう1冊は「GEORGE MEREDITH研究序説」という表題があり、卒業論文の下書きとして書かれたメレディスの『エゴイスト』研究のための史料を含むノート(1937)、「Meredithト漱石」(1937)、「Meredithと自然」(1939)と題した大学院研究発表会のための草稿2点が含まれる。

A Study of George Meredith Osamu Doi
A Study of George Meredith as a novelist

『日記』

この日記帳には、昭和18年度購入図書目録、「追分日録」(昭和11年7月5日から29日までの日記)、昭和18年の日記、尾鷲蔵書目録、及び主要書店住所録が含まれている。「追分日録」では、昭和11年の夏、土井氏は信濃追分の油屋に宿泊して卒業論文を執筆したことや、7月11日に同宿の詩人立原道造の知遇を得て、以降、親しく交わった様子がうかがわれる。

本文

訳稿 ジョージ・エリオット 『サイラス・マアナー』

1938(昭和13)年から1943(昭和18)年にかけて訳されたジョージ・エリオット(George Eliot, 1819-1880)の小説『サイラス・マアナー』の訳稿。当初、弘文堂の世界文庫から出版される予定だったが果たせず、戦後、昭和21年に朱筆が加えられ、昭和23年に新月社から英米名著叢書の1冊として刊行された。後に全面的な加筆訂正のうえ、昭和27年に岩波文庫に収まり、土井氏の代表的な訳業となった。土井氏はこの本を高等学校時代に初めて読んだ。

Silas Marner George Eliot. Transrated by Osamu Doi No.1
Silas Marner George Eliot. Transrated by Osamu Doi No.2
GEORGE ELIOT SILAS MARNER

「地平の星 −エゴイズムに就いてメレディスへの試み−」


本文


写真・スケッチ

肖像画 (慶樹高 5/VIII 1963 Londonにて)
肖像画 (M.Yoshida 1963.8.5 ロンドンに於いて)
前列左から、嘉門安雄、土井治、池島信平、立原道造
後列左から、不明、生田勉、野村英夫
双葉幼稚舎
油屋(追分)の前  波良健と僕
個人写真(書斎)
個人写真(立像)