ホームへ戻る お知らせ 開館情報 オンラインサービス 三重大学蔵書検索 全国大学等蔵書検索 三重県内図書館蔵書検索

電子ジャーナルと”Web of Science”に関するFAQ Ver.3.3 [2005/03/16更新]


EJ&WoSに関係するFAQ

WoSに関係するFAQ

EJに関係するFAQ

その他:SciFinderの導入について新規

使い方が分からない時やトラブルが生じた時は

   EJ=電子ジャーナル

→約8000種類の欧文学術雑誌の本文をネットワーク上で閲覧・印刷できるサービスです。
→より詳しい情報はこちらをご参照ください。

   WoS=Web of Science

→世界の学術雑誌(全分野1997年以降)を網羅した引用文献データベース。電子ジャーナルへの直接リンク,論文の引用件数の検索が特徴です。
→より詳しい情報はこちらをご参照ください。


Q.1 EJ,WoSとは何ですか?利用可能な範囲(年や分野など)は?
ページのトップ

A.WoSとEJは,2002年1月より全学で利用できるようになった電子情報サービスです。

 WoSは,欧文引用文献データベース(全分野)で,論題やAbstractに含まれるキーワードなどの文献検索,引用関係の検索ができます。
 本学では,自然科学系のScience Citation Index Expanded(約6,000誌)に加え,2003年1月からは人文科学系Arts & Humanities Citation Index (約1,100誌)および社会科学系Social Sciences Edition(約1,730誌)が利用できるようになりました。収録年は1997年以降です。[2003.1.17加筆訂正]

 EJは,学術雑誌の全文がパソコン上で閲覧・印刷できるサービスです。
 全文が読めるタイトルやバックナンバー(過去の巻号)の範囲は,出版社や個々の雑誌によって異なります。詳細は電子ジャーナルアクセスサービスをご参照ください。

Q.2 WoSとEJとの関連は?
ページのトップ

A.文献データベース(WoS)の検索結果から直接本文(EJ)にリンクできます。

 2002年1月よりWoSとEJのサービスが同時に導入され,両サービスのリンク機能によって,学術論文がより簡単に,検索(WoS)・閲覧(EJ)できるようになりました。本学の学術情報環境を飛躍的に向上させるものと期待されています。

 WoSからEJへのリンク機能の注意点:[2003.1.17加筆]

  1. WoSからEJへのリンクは,WoS(ISI社)がパートナーシップを組んでいる出版社のジャーナルに限られます。
  2. リンクボタンが形成されるのにはタイムラグが生じます。
  3. このため,三重大学で電子ジャーナルが見られる場合でも,リンクボタンが出ないケースがありえますので,ご注意ください。

Q.3 どういう環境で利用できるのですか?
ページのトップ

A.学内者であれば誰でも,24時間いつでも,学内に設置されているインターネットが利用できるパソコンからならどこからでも,EJやWoSを利用できます。

 附属図書館のHPからアクセスしてください。利用規約として,三重大学の教職員・学生であること,三重大学のキャンパスから利用することなどがあり,原則としてご自宅のPCからはご利用になれません。

 ただし,EJのScienceDirect(Elsevier Science社)については,利用申請により学外からのアクセスが可能となる「リモートアクセス用アカウント」を発行しています。
 また,EJのWiley InterScience(Wiley社)については,サイト上での利用登録により,90日間は学外からのアクセスが可能になります(再登録可)。[2003.1.17加筆]

Q.4 アカウント(認証)は必要ですか?
ページのトップ

A.大学として契約していますので,原則としてID・パスワードや事前登録は不要です。

 (1)契約外の電子ジャーナルの全文を閲覧しようとした場合,
 (2)"Nature"など個別出版社の電子ジャーナルを閲覧しようとした場合は 認証を求められることがあります。
(2)の場合は,ID・パスワードを情報リテラシー係(内線2208 Emailliteracy@ab.mie-u.ac.jp)へお問合せください。
関連情報

Q.5 利用にあたって著作権法上の注意点はありますか?
ページのトップ

A.三重大学の構成員が大学内から個人の使用目的で利用することが大原則です。

 電子ジャーナルや文献データベースは,データの大量ダウンロード,再構成・再配布は禁じられています。出版社により公正な利用の範囲が異なる場合もあります。ご不明の点は,参考調査係へお問合せください。なお,プリントアウトしたものを教育目的で複製・配布する場合は,下記著作権法に定められた範囲で可能です。

(学校その他の教育機関における複製)第三十五条
 学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者は,その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には,必要と認められる限度において,公表された著作物を複製することができる。ただし,当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。

Q.6 人文社会科学系のデータベースやEJは導入しないのですか?
ページのトップ

A.2003年1月から大幅に人文社会系のサービスが増強されました。
  今後も,附属図書館運営委員会(電子図書館専門委員会)等で検討し,提供していく予定です。

 2003年1月からは人文科学系Arts & Humanities Citation Index (約1,100誌)および社会科学系Social Sciences Edition(約1,730誌)が利用できるようになりました。収録年は1997年以降です。
 WoS以外でも,適当と思われる文献情報データベースがありましたら,ご推薦くださいますようお願いいたします。三重大学で利用できるデータベースの分野別一覧もご参照ください。[2003.1.17加筆訂正]

 電子ジャーナルに関しては,2003年1月から導入されたBlackwell社を中心に,人文社会系のタイトルが増加しています。
 主題別の電子ジャーナルリストをご参照ください。[2003.1.17加筆]

Q.7 WoSで論文の被引用件数が出せると聞きましたが?  
ページのトップ

A.文献データベース(WoS)の特徴として,文献の引用関係が参照できます。

 ある特定の論文や著者が,他のどんな論文から,何回引用されたかが調べられます。検索方法の講習会も実施しています。担当:情報リテラシー係(内線2208 Emailliteracy@ab.mie-u.ac.jp

Q.8 WoSで雑誌のImpact Factorは調べられますか?
ページのトップ

A.文献データベース(WoS)では,雑誌のImpact Factorは調べられません。

 雑誌のImpact Factor は,Journal Citation ReportsというCD-ROMで調べられます。本学では,医学図書館でScience Editionを所蔵しています。詳細は医学図書館へお問合せください。(医学図書館 内線:6396 Emailg-tosho@doc.medic.mie-u.ac.jp

Q.9 WoSには非英文誌や学会誌は含まれますか?
ページのトップ

A.非英文雑誌や学会誌も含まれています。

 WoSの収録基準には,「内容やレベルといった一般的な評価基準に加えて,Impact Factor(引用影響度*)による客観的評価が高いこと」「書誌事項,引用情報,Abstractが英文であること」などが挙げられています。したがって,収録誌は英文雑誌が中心ですが,文献の本文が英語以外でも,引用影響度が高く,書誌事項などが英文で書かれている雑誌や学会誌は収録対象となります。  具体的には,日本で出版された英文雑誌(例えば"Japanese Journal of Physiology")やドイツで出版された英文雑誌(例えば"Mathematische Zeitschrift")などが収録されています。
※Impact Factor:ある雑誌に掲載された論文がどれだけ引用されたかによる,雑誌の計量書誌学的分析手法による評価

Q.10 WoSからEJへのリンクポリシーがよくわからないのですが?
ページのトップ

A.原則として,三重大学で全文が見られるジャーナルに論文レベルでリンクします。

 WoSからEJへのリンク機能の注意点:[2003.1.17加筆]

  1. WoSからEJへのリンクは,WoS(ISI社)がパートナーシップを組んでいる出版社のジャーナルに限られます。
  2. リンクボタンが形成されるのにはタイムラグが生じます。
  3. このため,三重大学で電子ジャーナルが見られる場合でも,リンクボタンが出ないケースがありえますので,ご注意ください。

Q.11 WoSとPubMedの違いは何ですか?
ページのトップ

A.データの収録範囲,検索システム,EJへのリンクポリシーが異なりますが,
  最大の相違点はWoSの場合「文献の引用関係」が検索できる点です。
[2003.1.17加筆]

 PubMedの特徴

  1. National Library of Medicineが提供する無料のデータベース
  2. 収録範囲:医学生命系約4,600誌
  3. 収録年:1966年以降
  4. リンク機能:電子ジャーナル(有料・無料・三重大学からのアクセス権問わずリンクボタンが出現),
    NCBIが提供するEnterzの各データベースへのリンク

 Web of Scienceの特徴

  1. 米国ISI社が提供する有料のデータベース(同時アクセス10)
  2. 収録範囲:全分野約8,800誌 (うち,自然科学系約5,700誌)
    境界領域の文献や,"letter"などの"article"以外の記事も含む
  3. 収録年:1997年以降(ただし,被引用文献の検索は制限なし)
  4. リンク機能:電子ジャーナル(原則として三重大学からアクセス権のあるものにリンクボタンが出現),
    NCBIが提供するEnterzの各データベースや特許情報へのリンク
  5. 引用関係
      Cited Reference:
      ある論文が引用している文献の完全な書誌事項や抄録にリンクしています。
      Times Cited:
      ある論文が引用されている文献の完全な書誌事項や抄録にリンクしています。
      データは毎週更新されます。
      Related Records(R):
      検索で抽出した論文と1つ以上の引用文献を共有している論文も制限なく得られます。
      共有する文献数が多いもの(関連性の高いもの)から順番にリストされます。

 WoSからEJへのリンク機能の注意点:[2003.1.17加筆]

  1. WoSからEJへのリンクは,WoS(ISI社)がパートナーシップを組んでいる出版社のジャーナルに限られます。
  2. リンクボタンが形成されるのにはタイムラグが生じます。
  3. このため,三重大学で電子ジャーナルが見られる場合でも,リンクボタンが出ないケースがありえますので,ご注意ください。

Q.12 EJは大手出版社のみで,学会誌などは入っていないのですか?
ページのトップ

A.学会誌なども電子ジャーナル化されているものが数多くあります。

 三重大学が2002年に新たに導入した電子ジャーナルは,大手出版社系(Academic Press, Elsevier Science, Springer)のものですが,この他にも学会が独自で発行している電子ジャーナルが利用できます。例えば冊子を購入しているAPS(American Physical Society)の"Physical Review"やAMS(American Mathematical Society)の"Journal of the American Mathematical Society"などは,過去数年分の電子ジャールが見られようになっています。ただし,多くの学会は,それより古いバックナンバーを見るためには別途契約が必要です。電子ジャーナルアクセスサービスの出版社別リストのETC(その他)でタイトルリストがご覧いただけます。
 なお,日本語の学会誌についてはQ.15をご参照ください。

Q.13 Natureは見られるのに,Scienceが見られないのはなぜですか?
ページのトップ

A.ScienceのEJの購読価格が高額なため,現在導入できておりません。[2003.1.17加筆]

 Natureに関しては,冊子を購入することによりEJが比較的導入しやすい価格設定がされています。
 ただし,Nature Publisherが出版している他シリーズ"Nature Medicine"や"Nature Genetics"などは導入できておりません。

 Scienceに関しては,三重大学では4箇所で冊子を購読していますが(冊子の購読価格:約7万/1部),EJはまったく別体系の価格が設定されており,非常に高額なため現在導入できておりません。

Q.14 IEEEなど,主要学会誌などの今後の導入予定はありますか?
ページのトップ

A.特定の学会のEJを導入することは現在のところ困難ですが,ご意見をお寄せください。[2003.1.17加筆]

 2002年10月〜12月に,IEEE Computer Societyの電子ジャーナルのトライアルを実施しました。期間中はよくご利用いただいたようです(詳細は利用統計をご覧ください)。
 主として予算の都合上,現在のところ導入する予定はありませんが,今後もこういったトライアルを積極的に行い,利用者のみなさまにEJを試用・評価していただき,EJ導入の拡大・充実をはかっていきたいと考えております。
 IEEEに限らず,EJについてのご意見・ご希望は附属図書館・情報リテラシー係(literacy@ab.mie-u.ac.jp)までお寄せ下さい。

Q.15 日本語のEJは提供されないのですか?
ページのトップ

A.日本語の電子ジャーナルも増加しつつあります。

 J-STAGE(科学技術振興事業団),およびNII(国立情報学研究所)の学術コンテンツ・ポータル(GiNii)からご覧になれます。 NII学術コンテンツ・ポータル(GeNii)では、総合検索窓口や論文情報、図書情報を提供するための各サービスを提供するとともに、各サービスの連携により統合的に検索することができます。
 収録雑誌は人文・社会・自然科学の各分野にわたり,約80の学会が発行する約220誌が提供されています。
 全文の閲覧・印刷には,専用のプラグインソフト(無料でダウンロード)が必要です。 [2005.4.13訂正]

Q.16 EJの契約を中止した場合,それ以前の契約分は読めますか?
ページのトップ

A.契約を中止すれば,読めなくなる可能性があります。

 冊子体の雑誌の場合,契約を中止するまでに購入したもの(バックナンバー)は手元に残りますが,電子ジャーナルの場合は,過去に購読していたもの(バックファイル)を入手することができるかどうかは,出版社によって異なります。今回導入した3社の電子ジャーナルは,現時点では,その点が明確になっていないため,契約を中止するとバックファイルを読めなくなる可能性があります。この問題については,国立大学図書館協議会を通して,各関連方面に働きかけを行っているところです。

Q.17 EJを購読していれば,冊子体は中止してもいいのですか?
ページのトップ

A.冊子体を中止することによるデメリットも考慮する必要があります。

 冊子体の購読実績を元に電子ジャーナルの料金を算出する方式を採用する出版社が主流のため,冊子体の中止は必ずしも経費の節減に直結しません。また,前項でも触れたとおり,電子ジャーナルの購読を中止した際のバックファイルを利用できなくなる可能性もあることから,冊子体の中止には慎重に対応する必要があります。

Q.18 コンソーシアム契約とは何ですか。どんな特典がありますか?
ページのトップ

A.複数の大学図書館による共同契約方式で,より有利な条件で購読することができます。

 複数の大学図書館等が共同して出版者と契約する方式で,各図書館が個別に交渉する方式に比べて,より有利な条件で電子ジャーナルを購読することが可能となっています。三重大学で導入している出版社系の電子ジャーナルは,すべて国立大学附属図書館のコンソーシアム方式で契約しています。この結果,単独で契約するよりも購読料金が低額になったり,閲覧可能なバックファイル(過去の電子ジャーナル)の範囲が広くなるなどの効果がありました。

Q.19 EJのコストパフォーマンスは高いのですか?
ページのトップ

A.より少ない投資でより多くの雑誌を読むことが可能となりました。
  年間固定契約額なので,利用すればするほどコストパフォーマンスは高くなります。

 本学が過去3年間に予算的制約などで中止した外国雑誌のうち,約5分の1の雑誌がより小額で導入した電子ジャーナルで復活しています。
 また,大学院生や学生を含めた複数の利用者が,複写料金等を必要とせず即座に文献を入手できる機会が大幅に増加するため,直接的な購入費用にとどまらず,非常に高いコストパフォーマンスを発揮することが期待できます。

Q.20 EJのレスポンス(表示速度)に問題はないですか?
ページのトップ

A.インターネットを利用しているため,ネットワークの状態に影響されます。

 学内ネットワークに関しては,ギガビットネットワークに増強され,レスポンスの向上が図られました。外部ネットワーク(SINET)との接続に関しては,名古屋大学までの専用回線がボトルネックになりうるため,平成13年に3Mbpsから15Mbpsに増強されました。今後,電子ジャーナル等の利用が増加し,レスポンスに支障が生じる場合は,更に増強が必要となります。

Q.21 EJはILL(文献複写取寄せ)が可能ですか?
ページのトップ

A.制限はありますが,出版者は電子ジャーナルもILLサービスの対象としています。
  ただし,多くの大学図書館で電子ジャーナルのILLを受け付けていません。

 出版者との契約条件によって異なりますが,一般的には,従来の文献複写サービスと同様に,三重大学で所蔵していない資料について,他大学が購読している電子ジャーナルをプリントアウトしたものを郵送等で取り寄せることが可能です。ただし,PDFファイル等の電子的フォーマットの送受信などは禁止されています。
 三重大学附属図書館では,国内で冊子によるILLが不可能な場合においてのみ,電子ジャーナルのILLを受け付けています。

その他:SciFinderの導入について
ページのトップ

A.2005年に4月より正式導入することが決定いたしました。[2005.3.16加筆]

 SciFinderについては,CA on CDに替わるデータベースの候補としてかねてより説明会やトライアルを行い,導入を検討してまいりました。2003年度に導入を検討した際はCA on CDを維持することになりましたが,2005年度再度導入を検討した結果,SciFinderへ切り替えることとなりました。
 データベースとしての充実度や使い勝手,メンテナンス等において優れたSciFinderの導入は,利用者の皆さまの学術研究に大いに役立つことと思われます。
 これからもより充実した学術情報の環境整備を目指し,積極的に電子ジャーナルやデータベースのトライアルを実施していく予定ですので,今後とも附属図書館の活動に関しまして,ご指導・ご協力いただきますようお願いいたします。

使い方が分からない時やトラブルが生じた時は?
ページのトップ

A.電子ジャーナルや各種データベースを利用する際に困った時は,附属図書館に遠慮なくお問い合わせください。

 利用方法に関しては,情報リテラシー係(内線2208 Emailliteracy@ab.mie-u.ac.jp),ネットワークやシステムのトラブルに関しては,総合情報係(内線2204 Emaillib-joho@ab.mie-u.ac.jp)までご連絡願います。
 Web上のトラブル・シューティングもご活用ください。


編集責任:三重大学附属図書館情報リテラシー係 Emailliteracy@ab.mie-u.ac.jp
[最終更新:2005/04/13]