?「発見塾」2012年度開催記録

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?「発見塾」三重大学シリーズ 2012

開催日 5月26日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「四国遍路とは?―近現代から考える―」
講 師 森 正人 人文学部・准教授
参加者 82名

四国にある88の寺院をめぐる四国遍路は、1990年代後半からブームになりました。白装束に菅笠、手には杖を持って寺から寺へと歩く巡礼者の姿は日本人 の宗教心の発露とも言われます。しかし、このような四国遍路は「本来の」姿ではありません。四国遍路は真言宗からも行政からも怪しくいかがわしい習俗と長 く見なされてきたため、巡礼の仕方やスタイルなどは一律ではなく多様なものが存在していました。散漫な巡礼が均質になり始めるのは、なんと20世紀になっ てからです。どのようにして現在目にする巡礼が現れたのか考えてみたいと思います。


< 参加者の声 >
・四国遍路には十代の時より興味あり、参加させていただきました。今まで色々 なガイドブック等読んできましたが、全く違う視点でお遍路を知ることができま した。ありがとうございました。もっと知識を深め、今秋か来春に歩き遍路に行 きたいと思います。

・面白かった。目からうろこという感じでした。


開催日 7月28日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津市河芸公民館 第1会議室
テーマ 「脳卒中:なぜ発症するのか?」
講 師 滝 和郎 三重大学理事・副学長
参加者 132名

脳卒中は介護の必要な患者さんの原因疾患として第1位であり、また死因の第3位である恐ろしい病気です。脳卒中には大きく2つの種類があります。血管が破 裂する出血と血管がつまる脳梗塞の二つです。またそれぞれにいくつかのタイプがあります。大変重要なことは、脳を構成している神経細胞は基本的には再生し ません。だから脳を破壊する脳卒中になると症状の回復が大変困難なのです。脳卒中にならないようにするには定期的なチェックと生活習慣を良好に保つことが 大切です。また脳卒中の治療は大変進んできました。万が一発症したらどうするか、最新の治療法をご紹介します。


< 参加者の声 >
・ 動画もたくさん使われてわかりやすかったです。ありがとうございました。

・ 旧久居市から参加致しました。当町の方でもこの講演会を催していただきたく思いました。希望可能でしょうか。


開催日 9月29日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津市美里社会福祉センター ホール
テーマ 「脳卒中:なぜ発症するのか?」
講 師 滝 和郎 三重大学理事・副学長
参加者 92名

< 参加者の声 >
・興味があり、すいこまれるように拝聴しました。今後も健康面の話を聞きたいです。久居の方でもぜひお願いします。

・今後、医療に関する講演をもっと増やしてほしい。


開催日 11月17日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「おいしい魚・珍しい魚・奇妙な魚―熊野灘の魚紳士録」
講 師 木村 清志 生物資源学研究科・生物資源学部水産実験所所長・教授
参加者 52名

紀伊半島の東側、三重県大王崎から和歌山県潮岬までの海域は熊野灘と呼ばれ、地形的に複雑なリアス式海岸が多く、また海底地形は沿岸から水深1000m付近にかけて急斜面となっています。このような熊野灘の地理的特徴から、この海域には1000種を超える魚類が生息し、実に日本中に棲む魚の4分の1を占めています。
今回はこれらの熊野灘の魚のうち、一押しのおいしい魚や深海に棲む珍しい魚などに焦点をあて、特に自分自身の研究成果に基づく話から魚の生活や進化の一端をご紹介いたします。


< 参加者の声 >
・ おいしい魚はよく食べていますが、珍しい魚はあまり食べられずに捨てられたりしてもったいなく思います。有効利用方法が広められますように願います。

・ 熊野灘の魚がこれほど多いとは思いませんでした。まんぼうとうつぼの話もききたかったです。


開催日 1月26日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「みんなでつくる津のまちづくり」
講 師 松浦 健治郎 三重大学大学院工学研究科・助教
参加者 39名

21世紀はまちづくりの変革期と言われています。これまでの行政主体の都市計画から、市民と行政が協働してまちづくりに取り組む時代に変わってきました。地域に眠る空間資源を掘り起こし、様々な地域組織や行政・大学・企業などの多様な主体が相互に連携を図りながらまちづくりに取り組む必要があります。
今回は、四日市市楠町、四日市港、名張市での実践例の紹介を通して、多主体連携によるまちづくりについてお話しします。この中に、津のまちづくりのヒントが発見できるものと考えています。


< 参加者の声 >
・今日の講演を含め4回参加しましたが、色々の分野の講演で見聞を広められた事で満足しています。

・ まちづくりは大変重要な問題と考えます。歴史を重視しながら、観光のあるまち、住み良いまちにしたいものです。


開催日 3月16日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「超高齢化社会が求める福祉ロボットの現状と課題」
講 師 矢野 賢一 三重大学大学院工学研究科・教授
参加者 32名

超高齢化社会を目前として、医療・福祉の現場では人手不足が問題となってきています。また健康長寿社会や自立度の高い社会を実現するために、現在パワーアシストロボットをはじめとする、様々なタイプの福祉ロボットの研究・開発が急ピッチで行われています。
本講演では、これから日本が直面する問題や福祉ロボットの現状を解説するとともに、これからの超高齢化社会を乗り切るための課題や、さらには超高齢化社会が求める福祉ロボットについて考察します。講演の最後には、三重大学工学部メカトロニクス研究室における取り組み事例を紹介するとともに、開発中のリハビリ支援ロボットのデモンストレーションも行います。


< 参加者の声 >
・「人と人を結びつけるロボットを」「生きる喜びの実現のためのロボットを」に感動した。

・これからどのようなロボットが出来上がるのか楽しみです。がんばって下さい。

・今後とも市民の役に立つ塾を続けてください。